「めでたい!晴れやか!ありがとう!」

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若いころ、スキーに熱中していた時期があった。

寒さが厳しくなると、「来るぞ、来るぞ、雪が降るぞ」と

ワクワクしていた。

そして毎週末、雪を求めては北上していた。

 

日頃、雪に接することがない県南に住む人間にとって、

雪は、子供の頃から、心を躍らせるものがあり、雪景色の中でのスキーは、

いつもとは違う別世界に来たようで、気分をリフレッシュできた。

 

真っ白のハーフパイプから空高く跳び上がり、青空に舞う選手、

深々とした白銀の世界を駆けるノルディック、

鳥のように「ふわり」と飛ぶジャンプ、

銀盤の舞、フィギュア、

ダイナミックに雪煙が舞うアルペン競技、

氷上で1000分の1秒を争うスピードスケート、

アイスを読むカーリング・・・・・・・・

 

現在はテレビの画像もきれいになり、部屋に居ながら、白銀の世界が味わえ、それらの競技の臨場感を充分に楽しむことができる。

 

それも、今回のオリンピックでは、毎日のように日本人選手のメダル獲得のシーンを観ることができた。

 

モーグル・ジャンプ・スピードスケートと、3つの競技が同時進行していた時には、

「メダル獲得のシーンを見逃すまい」とテレビのリモコンを握りっぱなしで、チャンネルチェンジが忙しかったこと。

 

最後の、マススタートとカーリングも重なり、忙しかった。

 

そんな、観ている側が忙しいほど、日本人選手の活躍があった。

 

「すべてを賭けないとメダルは獲れない」

 

「人生を賭けている」

 

そこまでして、一瞬の勝負に臨んでいる選手たち。

 

また、勝負だけではなく、相手に対する思いやり、

支えてくれている方たちへの感謝の気持ち、

 

そんな選手たちの姿を観ていると、感動で目に涙が浮かんでくる。

 

「やったー!」

「おめでとう!」

「ありがとう!」

 

何度テレビの前で叫んだことだろう。

 

まさに「百花繚乱」

最高のオリンピックになった。

「してやったり!」鮮やかな差し切り

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高木選手が勝ったマススタート。

最終コーナー、インからの抜け出しは見事だった。

 

今回からオリンピック競技に初めて採用されたというこの競技。

「これは面白い!」

 

この競技に要求される資質。

持久力・瞬発力・レース中の緩急のスピードに対する対応力

・展開を読む・位置取り・どこで仕掛けるか・勝負勘・・・等々。

 

スタート後、好位置につけ、勝負どころまでじっとしていて、無駄な体力を使わず、

脚を貯めておく。

 

そして「ここだ!」というときにパワー全開、勝負をかける。

 

これらが見事にはまったのが、高木選手だった。

 

その秘めてるパワーはもちろんだが、

レース展開を読む力、

勝負勘は「見事」というしかない。

 

・・・・・・似ているのだ。

私が熱心に研究している競馬に。

競馬のレースで言うと、春の天皇賞の3200m、秋の菊花賞の3000m、

どちらも京都競馬場で行われる、長距離決戦だ。

 

これらのレースにも、上記と同じような資質が要求され、

それにプラス、芝を読む作業が加わってくるのだ。

 

そう、カーリングで「アイスを読む」のと同じだ。

 

今回のマススタート、

まず大逃げを打った選手がいたが、

あまり後続の有力選手が牽制し合っていると、

まんまと「逃げ切られる」そんなことも起こり得るのだ。

これが決まると「大穴」となる。

 

というようなことで、このマススタートを

「面白い競技ができたものだ」と

私は興味深く見たのだった。

 

最終コーナーで、オランダの選手が外に膨らんだ時、

一瞬の判断で、インに切り込んだ高木選手。

 

それはもう鮮やかで見事だった。

日本人って、いいなあ!

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韓国のイ・サンファ選手、前回オリンピックでは圧倒的な強さで、他の選手を寄せつけなかった。

そして、オリンピック連覇。

今回のオリンピックでは、まだ全盛時の調子ではなかったと思われるが、地元開催ということもあり、期待を一身に背負い、その重圧は相当なものだったろう。

 

その一組前に滑り、オリンピックレコードを叩き出した小平選手。

 

騒然とする会場を、イ・サンファ選手のスタートに配慮して、

「静かにして!」と、そっと、指を口にあて、会場を静まらせる配慮をみせた。

 

レース後、イ・サンファ選手に駆け寄り、抱きかかえて声をかける小平選手。

 

「あなたは、よくここまで調子を戻してきた」

「よく頑張った」

「私は、あなたのことを尊敬している」

 

「誰かが認めてあげないと、

自分を保つことができなくなる、

私にもそういうときがあるので、彼女の気持ちはよくわかる」

 

と、小平選手は言った。

 

女子ジャンプの高梨選手。

 

ソチオリンピックでは、金メダル確実と言われ、

まだ16歳の少女には、抱えきれない、相当な重圧だったと思う。

 

結果は4位だった。

 

そのとき、一緒にオリンピックに出場していた伊藤選手。

 

「また、一緒にこの場に戻ってこようね」と高梨選手に声をかけた。

 

オリンピック後、

自分自身も、ワールドカップで優勝するなど、

かなり力をつけてきていた。

 

今回のオリンピック、

自身は、風を受けられず、結果に結びつかなかったが、

それでも、高梨選手の銅メダルが決まった時、

真っ先に駆けつけて

「おめでとう!」「よかったね!」

と抱きしめて声をかけた。

 

ソチオリンピック以降、一緒に世界を転戦する中で、

高梨選手の重圧からくる苦悩を、

自分のことのように感じ、「思いやっていた」のだろう。

 

金メダルを獲得した羽生選手。

彼の振る舞いを見ていると、

随所に「礼儀正しさ」が見られる。

 

他にも、メダルを獲れた選手だけでなく、

惜しくも獲れなかった選手からも、自分を支えてくれた人たちへの

感謝の言葉を聞くことができる。

 

こういう選手たちを見ていると、

「日本人っていいなあ!」って思えてきて、

なんだか、うれしくなってくるのだ。

 

時代は変われど、

「日本人の心の美しさ」を、

きっちり受け継いでくれているのだ。

 

その御蔭で、私はここのところ、「清々しい気持ち」で過ごせている。

 

選手のみんな「ありがとう!」なのだ。

「百花繚乱」

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日本選手のメダル獲得のうれしいニュースが続いている。

 

私は、今回のオリンピックはもちろんのこと、今までのオリンピックでの日本選手のメダル獲得シーンは、ほとんど見てきた。

 

そして、それらのシーンは今でも鮮明に覚えている。

 

私が小学生のときに行われた札幌オリンピック

70m級ジャンプの「金銀銅メダル」の独占。

このとき上がった3本の日の丸は圧巻だった。

 

長野オリンピックでの、スピードスケート500m、

清水選手の金メダル、男子ジャンプの金メダル。

 

アルベールビル、オリンピックで初めてトリプルアクセルを決めた

伊藤みどり選手の銀メダル。

 

男子ノルディック複合の金メダル。

 

バンクーバー浅田真央選手の涙の銀メダル。

 

などなど、数多くの名シーンをライブ中継で観てきた。

 

しかしながら、今までのオリンピックでは、メダル獲得の期待がかかった競技は

限られていて、今回のオリンピックのように多くはなかった。

 

それが今回のオリンピックはどうだ!

 

モーグル・ジャンプ・スピードスケート・スノーホード・フィギュアスケート

ノルディック複合などなど、

 

多くの競技でのメダル獲得が観られ、まさに「百花繚乱」なのだ。

 

私は、そのひとつひとつの戦い、選手が命を懸けた戦いを、

テレビの前で、「これは、心臓に悪いなあ」とドキドキしながら、

見守っているのだ。

 

そして、もう言葉では言い現わせないような感動をもらっては、

目頭を熱くしているのだ。

 

「おめでとう!」「本当に良かった!」

 

そして「ありがとう!」

 

まだオリンピックは前半を終えたばかりだ。

 

スケートの団体パシュートカーリングノルディック複合・・・・・

楽しみのある競技は、まだまだある。

 

どこの国がいくつメダルを取った。

そんなことに、私は興味はないが、

 

各選手たちには、

「自分の納得がいく戦いをしてほしい」と思う、

 

「ガンバレー!」

確定申告完了「申告ソフトに感謝!」

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今日から確定申告の受付が開始された。

私は朝早く申告に行ったが、「一番乗り」とはならず、

既に多くの人が来て並ばれていた。

 

私は自営業者の身ながら「複雑簿記」という、

貸借対照表損益計算書を添付する、高度な申告をしている。

それも、自分で。

 

私もいちよ、大学の商学部で簿記を学んでいるので、

こんな申告は「朝飯前」のはずはなく、

 

それもこれも、偏に、申告ソフトの御蔭なのだ。

なにせ、日頃から経費と売り上げ等々を打ち込んでいれば、

あとは、決算報告書印刷を「ポンッ!」と押すだけで、

決算書が印刷されるのだ。

 

日頃打ち込むときに、間違うと「エラー」が出るので、

決算時に、数字が合わないということも起きないので、

本当に大助かりなのだ。

 

初めの頃は、決算内容を見ても、よく分かっていなかったのだが、

私も今年で9回目の申告となり、それなりに、決算内容も分かるようになってきた。

 

自分で申告しているものだから、税の仕組みみたいなものもなんとなく分かってきたりもする。

 

例えば、子ども手当がもらえるなんて喜んでいたら、

きっちり、子供の扶養控除がなくなっていたり、

なーんだ、うまいこと帳尻を合わせているなみたいな。

 

おそらくは、会社勤めをしている時だったら、

そんなことまで、分かっていなかっただろう。

 

今年は、昨年、父親から相続した家を売却したので、その申告もした。

親父が家を建てたときの領収書を、一式残してくれていたので、

スムーズに記入できた。

 

そんなこんなで、9回目の申告が完了した。

 

また、気持ちを新たに、来年、たくさんの税金が納められるよう頑張ろう。

「勝負のあや」

連日、日本選手のメダル獲得で大いに盛り上がっているピョンチャンオリンピック

メダル獲得の感動の瞬間を見逃すまいと、ライブ放送に見入っている私。

 

解説者の話を聞いていると、勝負の背景には、いろいろな要素が含まれていることが分かってくる。

 

女子ジャンプ、高梨選手と共に、メダル獲得が期待された伊藤選手、

なぜか、伊藤選手が飛ぶ時だけ、風が止んだ。

それも2回とも。

 

それでも、高梨選手がメダル獲得を決めたとき、真っ先に駆け寄り「おめでとう!」と祝福していた姿が感動的だった。

自身の結果は振るわなかったのに。

 

もし、他の選手と同じように、「いい風を受けていたら・・・」

 

モーグルの平野選手。

最高のパフォーマンスを決めたが、銀メダル。

 

もし、金メダルを獲得したショーン選手と、演技の順番が逆だったら・・・

 

スピードスケートで銀メダルを取った小平選手。

もし有利なインスタートだったら・・・

 

などなど、日本人選手を応援しているド素人のおじさんは、

つい「たら、れば?」と思ってしまうのだ。

 

4年に一度。

自分のすべてを賭けて努力を重ね、

一瞬の勝負に挑む。

 

その勝負には、いろいろなことが影響してくる。

その日の体調、天候、風、雪質、氷の状況、くじ運・・・・・

 

勝負には「時の運」もある。

 

浅はかな私などとは違い、

選手たちは「たら、れば?」なんてことは、一言も言わない。

 

それもこれもすべて受け入れて、その結果を、潔く受け入れているのだ。

 

そんな選手たちを見ていると、

愛おしくもなり、目に涙が浮かんでくるのだ。

 

全身全霊を賭けた勝負は美しい!

 

 

クラウンが「物差し」

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先日のお客さんとの会話。

 

「東電の株で損したわ」

「クラウンが買えるぐらい」

 

懐かしい話だった。

 

これが分かれば、そう、あなたも昭和の人。

 

他にも、退職金は「クラウンが買えるぐらい」とか、

パチンコをしていなかったら「クラウンが買えとったわ」

というようなときに使われ、クラウンが大金の物差しになっているのだ。

 

現在では、クラウン以外の高級車も増えたし、外国車も普通に走っているが、

昭和の時代、高級車と言えば「クラウン」だったのだ。

 

いつだったか、クラウンのCMのキャッチコピーで

「いつかはクラウンに!」という言葉もあったぐらいだ。

 

今聞くと、笑えるようなコピーであるが、

当時は、それが自然に耳に入ってきたのだった。

 

クラウン・・・高級車・・・300万円から400万円する車・・・

 

そんなイメージがあるから、

結構なお金がかかるときのたとえとして、

こういう会話が成り立っていたのだ。

 

そのイメージがない人には、

なんのことやら、話は通じない。

もちろん、クラウンは今でも高級車として健在ではあるが、

そのうち、この話も通じなくなるだろう。

 

この話を、平成13年生まれの娘にしたところ、

「うふふ!」

その話、おもしろい!

と笑われた。

 

そう、今となっては、もう、笑い話になるのだ。

 

ちなみに、この写真はクラウンではなく、ホンダのSハチです。

クラウンという車がどんな車か、知らない人もいると思われるので、

念のため。