「してやったり!」鮮やかな差し切り

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高木選手が勝ったマススタート。

最終コーナー、インからの抜け出しは見事だった。

 

今回からオリンピック競技に初めて採用されたというこの競技。

「これは面白い!」

 

この競技に要求される資質。

持久力・瞬発力・レース中の緩急のスピードに対する対応力

・展開を読む・位置取り・どこで仕掛けるか・勝負勘・・・等々。

 

スタート後、好位置につけ、勝負どころまでじっとしていて、無駄な体力を使わず、

脚を貯めておく。

 

そして「ここだ!」というときにパワー全開、勝負をかける。

 

これらが見事にはまったのが、高木選手だった。

 

その秘めてるパワーはもちろんだが、

レース展開を読む力、

勝負勘は「見事」というしかない。

 

・・・・・・似ているのだ。

私が熱心に研究している競馬に。

競馬のレースで言うと、春の天皇賞の3200m、秋の菊花賞の3000m、

どちらも京都競馬場で行われる、長距離決戦だ。

 

これらのレースにも、上記と同じような資質が要求され、

それにプラス、芝を読む作業が加わってくるのだ。

 

そう、カーリングで「アイスを読む」のと同じだ。

 

今回のマススタート、

まず大逃げを打った選手がいたが、

あまり後続の有力選手が牽制し合っていると、

まんまと「逃げ切られる」そんなことも起こり得るのだ。

これが決まると「大穴」となる。

 

というようなことで、このマススタートを

「面白い競技ができたものだ」と

私は興味深く見たのだった。

 

最終コーナーで、オランダの選手が外に膨らんだ時、

一瞬の判断で、インに切り込んだ高木選手。

 

それはもう鮮やかで見事だった。