クラウンが「物差し」
先日のお客さんとの会話。
「東電の株で損したわ」
「クラウンが買えるぐらい」
懐かしい話だった。
これが分かれば、そう、あなたも昭和の人。
他にも、退職金は「クラウンが買えるぐらい」とか、
パチンコをしていなかったら「クラウンが買えとったわ」
というようなときに使われ、クラウンが大金の物差しになっているのだ。
現在では、クラウン以外の高級車も増えたし、外国車も普通に走っているが、
昭和の時代、高級車と言えば「クラウン」だったのだ。
いつだったか、クラウンのCMのキャッチコピーで
「いつかはクラウンに!」という言葉もあったぐらいだ。
今聞くと、笑えるようなコピーであるが、
当時は、それが自然に耳に入ってきたのだった。
クラウン・・・高級車・・・300万円から400万円する車・・・
そんなイメージがあるから、
結構なお金がかかるときのたとえとして、
こういう会話が成り立っていたのだ。
そのイメージがない人には、
なんのことやら、話は通じない。
もちろん、クラウンは今でも高級車として健在ではあるが、
そのうち、この話も通じなくなるだろう。
この話を、平成13年生まれの娘にしたところ、
「うふふ!」
その話、おもしろい!
と笑われた。
そう、今となっては、もう、笑い話になるのだ。
ちなみに、この写真はクラウンではなく、ホンダのSハチです。
クラウンという車がどんな車か、知らない人もいると思われるので、
念のため。